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HPE Aruba Networking のソリューション、ネットワークマーケットに関する日本語ディスカッションフォーラム

[WLAN]AP387を利用した屋外Point-to-Point接続

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  • 1.  [WLAN]AP387を利用した屋外Point-to-Point接続

    Posted Dec 25, 2020 12:02 AM
    ・隣り合うビル間でネットワークを接続したいが、公道などを跨ぐ為、光ケーブル敷設が出来ない
    ・屋外にある監視カメラ向けにネットワークを拡張させたいが、監視カメラの為だけにWAN回線を準備したくない
    ・災害対策として、光回線のバックアップとして建物間でネットワークを利用したい
    ・イベント用の仮設回線としてイベント会場へネットワークを作りたい
     
    こんな悩みを抱えている場合はAP387を利用したPoint-to-Pointでのネットワーク拡張が便利です。
    下記のようなケースだと屋外用Point to Point専用APであるAruba AP387で解決が出来ます。
     

     
    AP-387は、5GHz 802.11ac / 60GHz 802.11adに対応。
    好条件では60GHz帯を利用してスループットを向上させ、悪条件では5GHzでインテリジェントフォールバックを行います。
    環境が良ければ1ギガビット/秒を超える総スループットを実現可能で最大400メートル (1/4マイル) の距離をサポートします。
     
    Aruba AP387は60GHz帯と5GHz帯の二つの帯域が利用可能で
    60GHz帯で2.5 Gbps(理論値)、5GHz帯で867 Mbps(理論値)の高速なデータ・レートが利用可能です。
    また、60GHz帯は、免許不要で干渉の少なく高速通信が可能な周波数帯です。
     
    ●注意すべきポイント
    ・各アクセスポイントをStandaloneでそれぞれ機器で設定が必要です
    APの設定を変更する場合はそれぞれのAPへ設定の投入が必要です
    ・AP387は、ブリッジ専用のAPとなっている為、クライアント用のSSIDを提供することが出来ません
    ・AP同士が接続するまでに起動後数分かかります
    ・60GHz帯は、障害物の影響を受けやすい為、見通しの良いところへ設置ください
    ・無線AP間のVLANはクライアントのVLANと分ける
     
    設定手順は以下の通りです。
     
    ●設定手順
    ・STEP-1
    APの起動を中断し、apbootで次のように入力します。
    これにより、AP-387をスタンドアロンモードで実行し、
    ファームウェアのコントローラーを探す必要がなくなります。
    setenv standalone_mode 1
    setenv uap_controller_less 1
     
    ・STEP-2
    AP起動後、AP-387に次のコマンドを入力します。
    カントリーコードを設定し、拡張SSIDをDisableにします。
    virtual-controller-country JP3
    name <AP-Name>
    no extended-ssid
     
    ・STEP-3
    クラスターレスメッシュ設定を構成します。
    ("configure terminal"モードへ入らなくてもOKです)
    no mesh-disable
    mesh-cluster-name <cluster-name>
    mesh-cluster-key <cluster-key>
     
    ・STEP-4
    Mesh Pointで以下の設定を行います。
    イーサネットポートをTrustへ変更し、ブリッジングを有効にします。
    "configure terminal"モード)
    wired-port-profile default_wired_port_profile
    trusted
    no shutdown
    type employee
     
    (以下は"configure terminal"モードへ入らなくてもOKです)
    enet0-bridging
    commit apply
     
    ・STEP-5
    確認方法は以下の通りです。

     
    その他の確認コマンドは、以下の通りです。
    show ap mesh cluster status
    show ap mesh neighbour
     
    なお、60GHz帯は、デフォルトで2chを利用します。(設定は1ch〜3chのいずれかで固定設定も可能です)
    60GHz帯が利用出来ない状況になると60GHz帯→5GHz帯で自動的に切り替わり通信を継続します。
    再度60GHz帯が利用可能になると、5GHz帯→60GHz帯への切り戻しが自動的に行われます。
     
    実際にやってみると想像しているよりも設定は簡単です。
    Point to Pointの要件がある場合は、是非利用してみてください!



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    SATOSHI SUZUKI
    Aruba Japan Presales Consultant
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