UXIにはトリアージモードという便利な機能があります。
このトリアージモードは、UXIによる定期的なテストに失敗した時に自動的に発動し、テストの詳細なステップ、事象発生時のパケットキャプチャの取得、Web Application Testの場合はWeb画面のスクリーンショットの取得と、かなり詳細なログを自動的に取得してくれます。
UXIが検知する問題のタイプは大きく2種類あります。
トリアージモードが発動するためには、テストに失敗する必要があります。
トリアージモードはある程度時間を要しキャプチャなども取得するため、問題を検知する度に実行していると無駄な負荷がかかります。
そのため、テストに失敗したときしか発動しないようになっています。(設定による変更、マニュアルでの発動はできません)
UXIが検知する問題のタイプ閾値違反(Threshold Violations):
- センサーがテストを実行し、テストには成功
- テスト結果の値(実行時間等)をダッシュボードに表示
- 閾値は管理者が自由に設定可能
- テスト結果が閾値を超えた場合にアラートとしてダッシュボードに表示
例: High DHCP response time, High DNS lookup time.
テストの失敗(Test Failures):
- センサーがテストを実行し、テストが失敗
- センサーが自動トリアージモードでテストに失敗した理由を診断
例: Gateway is unreachable, Primary DNS Failing, No Response from DHCP Server
トリアージモードの実行例
実際に実行し、失敗したコマンド結果の例※以下の例ではDNSサーバへの問い合わせのdigコマンドが失敗していることが分かる
パケットキャプチャは2種類
キャプチャデータをダウンロードすると、2つのキャプチャファイルとREADMEがあります。
READMEに記載がありますが、それぞれのキャプチャの違いは以下の通りです。
- datagrams : 物理無線インタフェースのキャプチャ
- triage : センサーとAP間の無線キャプチャ
ほとんどの場合はキャプチャデータを見なくとも、トラブル事象の概要やテスト結果のテキストだけで原因は推測できると思いますが、
やはりネットワークエンジニアなので、キャプチャもあると安心できます。
また、事象発生時のキャプチャを自動的に取得してくれるのはかなり便利な機能だと思います。
UXIセンサーをうまく活用し、ネットワーク監視の負荷を下げることができれば嬉しいです。
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Keita Shimono,
Aruba Japan SE Manager & Airheads Leader
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