幸いにもまだまだWi-Fi、ネットワークのニーズは高く、Aruba もその中で評価を頂いています。
その結果、Juniper Mist 、Cisco Meraki 等との競合比較がいくつかのサイトで行われていますが、残念ながらその中には、7年以上前の古い情報を使っていたり、そもそも間違った情報が伝わってしまっているようです。
さすがに Aruba の間違った情報が広まってしまうのは見過ごせないので、Aruba Centralに関しての部分は、最新の正しい情報を提供していきたいと思います。
もし、「その回答は間違いじゃ無いか?」というご意見がありましたら、遠慮なくご連絡下さい。
1回目は「無線ネットワークの重要な機能」をお届けします。
2回目以降には、アーキテクチャ、人工知能、AIOps、有線ネットワークな重要な機能と、コンテンツをアップしてく予定です。
無線ネットワークの重要な機能
インラインマイクロセグメンテーション
IoT分類にClearPassは必要か?
IoTの分類にClearPassがあればオンプレのソリューションでも対応できます。
さらにClearPassが無くとも、Aruba CentralのClient Insights でIoTを含む様々な端末を分類し、端末ごとのセグメンテーションを行うことができます。
Client Insightsに特別なライセンスは不要で、Aruba Central の標準ライセンスに含まれているためコストメリットがとても高いソリューションです。
つまり、ArubaはオンプレならClearPass、クラウドならAruba CentralでIoT分類実現できるので、お客様のニーズにあったソリューションを提供することができます。
Client Insights でどのように端末を識別しているかはこちらのページもご参照下さい。
https://community.arubanetworks.com/discussion/aiotd-client-profile
パーソナルWLAN
ユーザ・ロールのセグメンテーションにClearPassは必要か?
セグメンテーションを行うのはネットワークデバイス(APやSwitch)なので、そもそもClearPassではありません。
ユーザや端末の属性情報を元にロールを決定するPolicy Managerと認証サーバとしての機能をClearPassは担うことができますが、必須ではなく、他社の認証サーバも同様の機能を持っていれば利用することは可能です。
また、Aruba Central のClient Insightsで識別した情報を元にロールを決めることもできます。
ClearPassとロールの関係は以下もご参照下さい。コントローラベースのWi-Fiで記載していますが、概念はクラウド管理のAPでも同じです。
https://community.arubanetworks.com/discussion/role-controllerclearpass
共有PSKしか対応していない?
MPSK (Multiple Pre-Shared KeySee PSK) に対応しています。MPSKはAruba Central だけで利用することもできますし、ClearPassと連携するなど、柔軟な対応が可能です。クラウドオンリーのベンダーとは異なり、クラウド or オンプレの選択肢をご提供できます。
MSPKについては、以下のページもご参照下さい。
https://community.arubanetworks.com/discussion/security-mpsk-iotwi-fi
https://community.arubanetworks.com/discussion/central-cloud-auth-unbound-mpsk
リアルタイムのRFビュー
AirWaveは必要か?
オンプレのソリューションの場合はAirWaveが必要です。クラウド管理の場合はAruba Centralで提供しているのでAirWaveは不要です。
APの高速ブート
ブート時間は数分?
最新のOS(AOS10.5)で計測すると90秒程度です。
確かに20秒未満では無いですが、APのブート時間で困ることは、検証の時くらいで、実際の環境では初期起動時、ファームウェアアップグレードの時以外にブート時間が関係することはありません。
Aruba Centralは、ファームウェアのアップグレードに関してはLive Upgradeの機能があります。これは、隣接しているAPを自動的に識別し、隣接APが同時にアップグレードすることなく、自動で順番にアップグレードする機能です。そうすることで、Wi-Fi のカバレッジを維持したまま、ファームウェアアップグレードを実現することができます。
Live Upgradeの機能は Advanced Subscriptionが必要になります。
自動化と最適化
AI未搭載?
Arubaの最新の電波自動調整機能であるAirMatchは、AIを使ったWi-Fiの電波管理と自動化の機能を提供し、Wi-Fiの最適化を実現しています。
AirMatchは、従来の自動電波調整機能であるARMを進化させ、Aruba Centralの機能として提供しています。Arubaは20年以上、この自動電波調整機能によりWi-Fi環境の最適化に取り組み続け、その経験値に加えて、クラウドによるビッグデータ解析とAIを活用しています。
AirMatchの詳細はこちら以下をご参照下さい。
https://www.arubanetworks.com/assets/_ja/tg/TB_AirMatch.pdf
上記までが、他社さん目線の無線ネットワークの重要な機能の項目ですが、本当にこれらだけでWi-Fiの重要な機能として十分でしょうか。
次回は、Aruba目線で安定で高スループットを実現するために重要なWi-Fiの機能を紹介したいと思います。
項目だけ先に書き出しておきます。(内容変わってしまったらすいません)
- ローミングの機能
- スティッキー端末(Sticky Client)対策
- 動的なAP間の負荷分散
- WirelessのQoS関連機能
- 高密度環境向けのWi-Fi設定
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Keita Shimono,
Aruba Japan SE Manager & Airheads Leader
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