Centralを使って、特定クライアントのWi-Fi接続に関するトラブルシューティングをしてみましょう。
特定クライアントの情報を表示する方法は主に二つあります。
1. クライアント一覧画面で探す2. AI Searchで検索AI Searchは便利な機能なのでAI Searchがお勧めです。クライアントのユーザ名やMACアドレスなどで検索してみましょう。
こちらでも紹介しましたが、AI Searchで検索するとサーチカードが表示され、このサーチカードの情報もトラブルシューティングに役立ちます。
検索後、特定クライアントの概要ページに移動すると、そこでクライアントがどのAPに繋がっているかなどのデータパスや
クライアントのホスト名、IP、MACアドレス、OSタイプ、接続SSIDの情報やRole、Wi-Fiの情報(ラジオや802.11のサポート情報)等、
そのクライアントに関する様々な情報を1つの画面で簡単に確認することができます。
接続エラーになっている場合は、エラー情報なども表示されるため、この画面だけでトラブルシューティングに関しては簡潔する場合も多くあります。
上記の例では、Wi-Fiへ端末が接続できない時の情報です。SSIDは正常にアップとなっていますが、
エラーステージ:DOT1X
エラーの理由:Authentication Server Timeout
となっているので、認証サーバ側の問題だと分かります。
もう少し詳細を確認したい場合は、左側の項目の「イベント」からイベントログを確認してみます。
ここでは、接続エラーとなったエラーログなどを過去に遡って確認することができます。
クラウドのネットワーク管理ツールだと、接続エラー時のログは取れないものもあるようですが、Aruba Centralはエラー時のログもきちんと確認できます。
イベントログを確認すると、クライアントがWi-Fiに接続(Association)してから802.1Xの認証に失敗するまでの一連の流れを確認することができます。
成功ログは緑、失敗ログは赤と色分けもされているのでとても見やすくなっています。
さらに、Central 2.5.5 (2022年4月頃予定) では、Dynamic Logといって一部のイベントに失敗した時に自動的に詳細なshow commandのログを取得してくれています。
クラウド管理なので、クラウドのダッシュボードでトラブルシューティングが完結するのがベストですが、クラウド管理ツールはシンプルに作られています。そのため、全てのトラブルに関する情報をクラウド管理ツールだけで完結するとは限りません。
Aruba APはオンプレ、クラウド管理両方に対応したハイブリッドAPなので、こういった対応も可能になっています。
ログの詳細を理解できるにこしたことはありませんが、show commandのログに関しては、代理店様かArubaサポートに送って確認してもらいましょう。
一部の便利なログはこちらでも少し解説していますので、興味のある方は是非ご覧下さい。
このDynamic Logに対応しているイベントは執筆時点では802.1X認証エラーとCaptive Portalの認証エラーになっています。
Centralを使いこなして、トラブル対応もできるだけ簡単にしちゃいましょう!
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Keita Shimono,
Aruba Japan SE Manager & Airheads Leader
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