ClearPass 6.7 からGuest機能が標準のAccess Licenseに含まれるようになりました。このGuest機能はかなり高機能でカスタマイズも簡単なので是非活用して下さい。
今日解説するのは自己登録型のゲスト設定です。Self Registration、セルフ登録とも言います。Guest Wi-Fiにアクセスしてきたユーザ自身が自己登録できる画面を提供したり、スポンサー承認機能を付ける事もできます。

最近のニーズとしては、Guest Wi-Fiだけではなく、IoT機器のMACアドレスの自己登録、承認プロセスを簡素化したい要望もよく聞きます。
ちょっと工夫もいるので、今日はその設定を少しご紹介します。
小さくて少し見づらいですが、今回実現したい登録・承認プロセスは以下です。

それでは設定をしていきましょう。
1. セルフ登録画面の設定概要
まずは、Guest > 構成 > ページ > セルフ登録へ進み、自己登録ページの新規作成を行います。
するとウィザード形式で1ステップずつ設定を進めることができます。そのまま進めて頂いてもいいですが、まず全体像を解説したいので、「名前」と「登録ページ」だけ適当に入力し、「変更を保存」をクリックして下さい。
そうすると、以下の画面が出てきます。こちらがセルフ登録・承認設定の全体像になります。

右上の各画面のリンクをクリックすると、現在のページがどうなっているのかすぐに確認できるのでとても便利です。
では、「詳細設定エディタ」をクリックして設定を進めます。
2. 基本プロパティとアクセスコントロール
まずは画面の名前とページ名(URLに反映される)などの基本的な部分の設定です。スキンとはページのフォーマットの様なもので、このスキン自体を編集する事もできますし、いくつか既存のものから選択する事もできます。
アクセスコントロールは、通常のGuest Wi-Fiだと無しがほとんどです。このセルフ登録画面にアクセスした時にログインを求めるかや、ソースIPなどを制限する事も可能です。

3. 登録、レシートページUI
次に、登録ページと登録後に表示されるレシートページのヘッダ、フッタを編集できます。こちらはHTMLをそのまま編集する形なので、必要に応じて編集してみて下さい。
4. レシートアクション
ここでは登録+承認完了時に、申請者に対して自動でメールが送信されるように設定してみます。メールのフォーマットはデフォルトのものを使ってもいいですし、別の画面でこのフォーマット自体を作成、編集する事も可能です。

5. スポンサシップ確認
スポンサ承認機能を有効にする事で、自己登録後にスポンサ(承認者)に自動でメールが送信され、メール内のURLリンク先から承認画面へ行くことができます。レシートアクションと同じく、スポンサ承認メールもカスタマイズすることが可能です

ここまでくるとセルフ登録画面の設定はほとんど完了です。
IoT機器のMACアドレスの登録については、この後の登録画面のフォーム設定が重要になりますが、少し長くなってきたので次のスレッドで解説します。