Aruba CX Switchの6300M/Fシリーズや、6200M/Fシリーズでは仮想スタック機能として
VSF（Virtual Switching Framework）に対応しています。
VSFは仮想スタックにより複数台のスイッチを単一のスイッチとして動作させ一元的かつ冗長的な管理と制御を提供します。
さらに分散フォワーディングにも対応しており、筐体を跨いだLAGを形成出来、L2/3の冗長性をLAGによって提供する事も可能です。
このBlogではAOS-CX 10.7より実装されたVSF スタックを簡単に構築する事が可能となるAuto-Stacking機能について紹介をしたいと思います。
VSF Auto-Stackingには現在下記3パターンでのAutoーStackingに対応しており、この中でもCLIベースの自動スタッキングについて紹介します。
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- プッシュボタンによる自動スタック
- CLIベースの自動スタッキング
- ZTP 自動スタック
上記3つのパターンに共通する事ですが下図のようなルールに従ったトポロジーを必要とします。
ルール：
24Portが基本のスイッチモデルの場合：25番、26番PortをVSF Stack用にケーブリング
48Portが基本のスイッチモデルの場合：49番、50番PortをVSF Stack用にケーブリング
Auto-Stacking機能を利用する時の各Switchの設定状態は工場出荷時のデフォルト状態である事で利用可能です。
上図のような結線をした状態のスイッチ群の中でConductor（Primary）にしたいSwitchにConsole Login等でCLI接続を実施し
下記コマンドを実行すると、このコマンドを入力したSwitchがConductorとなり各SwitchをVSFスタックに自動的に組み込む動作を実行します。
この後コマンドが入力されたスイッチは自分自身をConductorであるMember ID 1を割り当て、他VSF参加資格があるSwitchが無いかを以下のシーケンスで探査します。
- 老番（25/26番なら26番、49/50番なら50番）のVSF-Link PortからVSF Peer検知パケットが送信されます。（下図 オレンジ矢印↓）
- VSF-Link Portで検知パケットを受信したSwitchはVSFに参加すべくConductorにMAC Addressやシリアル番号等情報の送信（下図 灰色矢印↑）
VSF Stackに参加する際にはVSF設定が自動的に書き込まれ、利用可能な最も低いVSF Member IDが自動的に変更され設定される
VSF Stackに参加する為に、参加時にSwitchは再起動する
- このVSF Stack参加Switchの検出動作はSwitch毎に続けられ、メンバーがこれ以上発見されない状態まで続けられる。
このAuto-Stacking機能を利用すると非常に簡単にVSFスタックを組むことが出来て、事前設定や、事前構築の時に有用なケースもあるかと思います。
是非そういったケースで利用を検討してみて下さい。
VSFのGuideについては下記に詳細がありますので、合わせての確認を宜しくお願いいたします。
■AOS-CX 10.13 Virtual Switching Framework (VSF) Guide 6200, 6300 Switch Series
https://www.arubanetworks.com/techdocs/AOS-CX/10.13/PDF/vsf.pdf
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