UDLDと言えば、各社独自実装の機能で主に光トランシーバを用いたインターフェイス間で単一方向リンク障害対策として用いられる機能です。一方でこのUDLDを有効にしたインターフェイスにUDLDを有効にしていないスイッチや端末等を接続すると、UDLDのモードにもよりますが、以下のように通信をBlockしたりします。
CX-SW(config-if)# do sh logging -r
---------------------------------------------------
Event logs from current boot
---------------------------------------------------
2024-02-29T05:31:52.504733+00:00 CX-SW hpe-udldd[5429]: Event|4104|LOG_ERR|CDTR|1|UDLD interface 1/1/47 is blocked
※Blockまでの所要時間はUDLDのモードやオプション(検知パケットの送信間隔等)に依存します。
本来使用しないインターフェイスはDisable/Shutdownしておくのが様々な意味で一番安全なのですが、とは言え、このような用途で使用すると意図しない接続を検知・遮断することが出来るので、少し便利だったりします。
最後に冒頭で各社独自実装と申し上げましたが、UDLDについては業界の先駆社である企業の同機能がRFC5171として標準化されています。これにより今まで各社のスイッチ同士でしか使用出来なかったUDLDの機能が、RFC5171をサポートすることによりマルチベンダーで使用することが可能になっています。CXスイッチにおいては既に全シリーズで同機能をサポートしておりますので、同機能が必要な場合の一つの選択肢として検討していただければなによりです。
なお、設定方法については以下となります。
CX-SW(config-if)# udld mode rfc5171
aggressive RFC5171 in aggressive mode
normal RFC5171 in normal mode