日本語フォーラム

 View Only
Expand all | Collapse all

WiFi6(HE)のEIRPと、Receiver sensitivityについて

This thread has been viewed 19 times
  • 1.  WiFi6(HE)のEIRPと、Receiver sensitivityについて

    Posted Feb 14, 2025 05:24 AM

    ご担当者様

    2点質問をさせてください。

    1)WiFi6(HE)のEIRPをコマンドで調べる方法はありますでしょうか。

    show ap allowed-max-EIRPでVHT160までは表示されますが、HEが表示されないため確認をさせて頂きました。

    コマンドで調べる手段がないようでしたら、535の2.4GHz、5GHzのHE20,40,80,160についてご教示頂けますと幸いです。



    2)各APのdatasheetなどで、下記のようなドキュメントがありますが、こちらの「Receiver sensitivity」についてご教示ください。

    エアーマグネットやEkahauなどの著名な無線サイトサーベイで調査をした場合、

    ヒートマップで表示される受信強度(エアーマグネットやEkahau側の受信強度)の値をdatasheetのReceiver sensitivityの値がでるエリアであれば、

    その対応するMCSになるという理解でよいものでしょうか。厳密なことを確認したいものではなく、考え方を確認させて頂きたいです。



  • 2.  RE: WiFi6(HE)のEIRPと、Receiver sensitivityについて

    Posted Feb 16, 2025 07:01 PM

    以下、回答いたします。

    1. Max EIRP ですが、機器毎、チャネル毎のリストは残念ながら提供しておりません。
    show ap debug power-table で現在のチャネルのMax EIRPを確認可能なので、そちらでご確認下さい。

    2. Receive Sensitivity はこの値を下回る無線フレームはAPが受信して処理できない値となります。また一般的に送信レート、MCSインデックスが低い方が無線フレームは受信しやすくなるため、データシートでは参考値として複数(ここでは2つ)の送信レート/MCSインデックスでのReceive Sensitivityを示しています。
    Receive Sensitivityと同じ値でしか受信できないエリアでは、結果的にはおおよそデータシートにある値の送信レートになるかと思います。(高い送信レートでフレームを送受信しようとし、失敗したら送信レートを下げていき、結果的にその値に近づきます)
    ただし、実環境では干渉などの要因が一定ではないため、Receive Sensitivityギリギリの環境では安定した通信は期待できないと思います。



    ------------------------------
    Keita Shimono,
    Aruba Japan SE Manager & Airheads Leader
    ------------------------------


  • 3.  RE: WiFi6(HE)のEIRPと、Receiver sensitivityについて

    Posted Feb 16, 2025 10:28 PM
    Edited by ih20 Feb 16, 2025 10:28 PM

    kshimono

    いつもご回答ありがとうございます。


    1.Max EIRP ですが、機器毎、チャネル毎のリストは残念ながら提供しておりません。

    show ap debug power-table で現在のチャネルのMax EIRPを確認可能なので、そちらでご確認下さい
    ⇒承知いたしました。ありがとうございます。

    2. Receive Sensitivityと同じ値でしか受信できないエリアでは、結果的にはおおよそデータシートにある値の送信レートになるかと思います。(高い送信レートでフレームを送受信しようとし、失敗したら送信レートを下げていき、結果的にその値に近づきます)

    ⇒干渉、端末の受信感度などもあるので、一概には言えない部分があるとのこと承知いたしました。

     ただ、考え方としてはAP、クライアント端末双方連携でお互いの送信速度、受信速度を決めることから

     APのDatasheetの「Receive Sensitivity」の値はクライアント側の受信速度の値としても考えて、

     その値のMCS*の最低ラインぎりぎりですが、そのMCSで通信する指標と考えてよいでしょうか。




  • 4.  RE: WiFi6(HE)のEIRPと、Receiver sensitivityについて

    Posted Feb 17, 2025 09:35 PM

    > APのDatasheetの「Receive Sensitivity」の値はクライアント側の受信速度の値としても考えて、
    送信レートはAPと端末でネゴシエーションして決める値なので、クライアントの受信速度と考えることも間違いではありません。
    ただ、この値自体は理論上の送信レートになるので、実測値はこの値より低くなることがほとんどです。

    > その値のMCS*の最低ラインぎりぎりですが、そのMCSで通信する指標と考えてよいでしょうか。
    そのMCSで通信する指標とはなりません。
    Receive Sensitivity の環境で通信する場合は、データシート記載のレート、MCS値になりますが、
    それよりもっと良い環境であっても、干渉やノイズフロアが大きく、再送が多く発生するような環境で、
    最小の送信レート、MCS 0 になることは十分に考えられます。



    ------------------------------
    Keita Shimono,
    Aruba Japan SE Manager & Airheads Leader
    ------------------------------



  • 5.  RE: WiFi6(HE)のEIRPと、Receiver sensitivityについて

    Posted Feb 18, 2025 12:05 AM
    Edited by ih20 Feb 18, 2025 12:05 AM

    kshimono

    ご返信ありがとうございます。

    送信レートはAPと端末でネゴシエーションして決める値なので、クライアントの受信速度と考えることも間違いではありません。
    ただ、この値自体は理論上の送信レートになるので、実測値はこの値より低くなることがほとんどです。

    ⇒承知いたしました。クライアント側のRSSIと考えてもよいということで分かりやすくなりました。

     また、あくまで理論値であり、実効値(実際の速度)は干渉、ノイズやSNRの関係、AP負荷具合の関係から環境依存するとのこと承知いたしました。

    ご対応頂きありがとうございました。