Original Message:
Sent: Feb 17, 2025 09:35 PM
From: kshimono
Subject: WiFi6(HE)のEIRPと、Receiver sensitivityについて
> APのDatasheetの「Receive Sensitivity」の値はクライアント側の受信速度の値としても考えて、
送信レートはAPと端末でネゴシエーションして決める値なので、クライアントの受信速度と考えることも間違いではありません。
ただ、この値自体は理論上の送信レートになるので、実測値はこの値より低くなることがほとんどです。
> その値のMCS*の最低ラインぎりぎりですが、そのMCSで通信する指標と考えてよいでしょうか。
そのMCSで通信する指標とはなりません。
Receive Sensitivity の環境で通信する場合は、データシート記載のレート、MCS値になりますが、
それよりもっと良い環境であっても、干渉やノイズフロアが大きく、再送が多く発生するような環境で、
最小の送信レート、MCS 0 になることは十分に考えられます。
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Keita Shimono,
Aruba Japan SE Manager & Airheads Leader
Original Message:
Sent: Feb 16, 2025 10:27 PM
From: ih20
Subject: WiFi6(HE)のEIRPと、Receiver sensitivityについて
kshimono様
いつもご回答ありがとうございます。
1.Max EIRP ですが、機器毎、チャネル毎のリストは残念ながら提供しておりません。
show ap debug power-table で現在のチャネルのMax EIRPを確認可能なので、そちらでご確認下さい
⇒承知いたしました。ありがとうございます。
2. Receive Sensitivityと同じ値でしか受信できないエリアでは、結果的にはおおよそデータシートにある値の送信レートになるかと思います。(高い送信レートでフレームを送受信しようとし、失敗したら送信レートを下げていき、結果的にその値に近づきます)
⇒干渉、端末の受信感度などもあるので、一概には言えない部分があるとのこと承知いたしました。
ただ、考え方としてはAP、クライアント端末双方連携でお互いの送信速度、受信速度を決めることから
APのDatasheetの「Receive Sensitivity」の値はクライアント側の受信速度の値としても考えて、
その値のMCS*の最低ラインぎりぎりですが、そのMCSで通信する指標と考えてよいでしょうか。
Original Message:
Sent: Feb 16, 2025 07:00 PM
From: kshimono
Subject: WiFi6(HE)のEIRPと、Receiver sensitivityについて
以下、回答いたします。
1. Max EIRP ですが、機器毎、チャネル毎のリストは残念ながら提供しておりません。
show ap debug power-table で現在のチャネルのMax EIRPを確認可能なので、そちらでご確認下さい。
2. Receive Sensitivity はこの値を下回る無線フレームはAPが受信して処理できない値となります。また一般的に送信レート、MCSインデックスが低い方が無線フレームは受信しやすくなるため、データシートでは参考値として複数(ここでは2つ)の送信レート/MCSインデックスでのReceive Sensitivityを示しています。
Receive Sensitivityと同じ値でしか受信できないエリアでは、結果的にはおおよそデータシートにある値の送信レートになるかと思います。(高い送信レートでフレームを送受信しようとし、失敗したら送信レートを下げていき、結果的にその値に近づきます)
ただし、実環境では干渉などの要因が一定ではないため、Receive Sensitivityギリギリの環境では安定した通信は期待できないと思います。
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Keita Shimono,
Aruba Japan SE Manager & Airheads Leader
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