先月に日本でもWi-Fi 7 AP の AP-735 がリリースされました。
既に利用されている方も増えてきているので、Wi-Fi 7 の機能の1つ、Multi-Link Operation (MLO) について
AP-735 でMLOの設定、確認方法を紹介します。
一般的なMLOについては、既に多くの解説記事が検索すると出てくるのでそれらをご参照下さい。
MLOの設定
Aruba APはMLOはデフォルトで無効です。
SSIDの設定時に、一般 > 詳細設定 > その他 > マルチリンクク操作の有効化 で有効化できます。
MLOの確認
MLOの確認は今後 New Central で確認できる予定ですが、現時点でもRemote Consoleのコマンドでかなり細かな情報が確認できます。
"show ap bss-table" ではMLD MACとLinkを確認できます。
"show clients" では、端末毎にどのチャネルに接続しているか(MLOの場合は複数)に加え、端末のMLO Typeも表示できます。
MLO Type の詳細はここでは割愛しますが、主にEMLSR、STRがあり、
EMLSRはSingle Radioでリンクを切り替えて最適なリンクで接続するタイプ、
STRはMulti Radioで複数リンクを束ねて使うタイプのことです。
Wi-Fi AllianceのCertificateを取っていれば、そのページで各端末が何に対応しているか(何でCertificateを取得しているか)は分かりますが、
ほとんどの場合、端末側の細かな仕様を端末ベンダーのページで確認することはできません。
ArubaのAPであれば、その情報も簡単に確認することができます。
"show ap association mlo" ではMLOで接続しているWi-Fi Phy情報やAssociation Bandを確認できます。
Google PixelやiPhoneもWi-Fi 7に対応してきたことで、今後端末側の対応もどんどん加速してくると思います。
Wi-Fi 7の恩恵のほとんどは6GHz帯なのでその点はWi-Fi 6Eでも十分ですが、まだ6Eに移行できていない方は是非Wi-Fi 7もご検討下さい!
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Keita Shimono,
Aruba Japan SE Manager & Airheads Leader
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