こちらの記事でAPをIoT Gatewayとして利用し、Telemetry 情報を外部サーバ(Node-RED)に簡単に送信できる方法を紹介しました。
今回、EnOceanのマルチモジュールセンサー
STM 550Bを入手したので、
↑で紹介したNode-REDを使ってどう言った情報が取れるのか見てみました。
このセンサーは、温度、湿度、照度に加え、加速度センサーとマグネットを使ったコンタクト(ON/OFF)を検知することができます。
sensor部分のjsonのアウトプットは以下の通りです。
"sensors":
{
"accelerometer":
{
"x":-0.029999999329447746,
"y":-0.03999999910593033,
"z":1.0299999713897705
},
"battery":31,
"temperatureC":20.600000381469727,
"humidity":56,
"illumination":167,
"contact":
[
{
"id":1,
"state":"open"
}
]
}
accelerometerのx/y/zでセンサーの傾きを取る事ができます。
センサーを縦向きに置くと以下のように変化します。
工場など、傾きに対してシビアな場所に設置することで、一定の傾きを検知した時に通知を送る事ができるようになります。
"accelerometer":
{
"x":0.949999988079071,
"y":-0.05000000074505806,
"z":0
}
マグネットのコンタクトは、検知すると以下のようにstateがclosedに変化します。
ドアなどの開閉部分にセンサーを設置し、壁側にマグネットシートを付けておけば、ドアの開閉を検知できます。
回数を計測することで、人の出入りを測定したり、
今であれば、定期的な換気のために、一定期間閉じた(開いた)状態になると通知する仕組みも簡単に作る事ができます。
"contact":
[
{
"id":2,
"state":"closed"
}
]
上記の仕組みは他の方法でも作ることはできますが、EnOceanのセンサーは完全ワイヤレス、電池レス(550Bは太陽光に対応)なので、
どこにでも簡単に設置することができます。
さらに、Wi-Fi のAPとしてAruba APを使っていればEnOcean専用の受信機を設置しなくとも利用できます。
Aruba AP のIoT Gatewayとしてのその他の利用シーンは、
こちらのマニュアルでも少し紹介していますので興味がある方は是非ご覧下さい。
#Wireless #Blog
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Keita Shimono,
Aruba Japan SE Manager & Airheads Leader
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