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こちらトラブルシュートや検証時にポートミラーリングとPCのWiresharkを使ってパケットキャプチャをすることがあるかと思いますが、
Aruba CXスイッチでは、32MBまでとなりますがTsharkというパケットキャプチャをスイッチだけでできる機能があります。
利用には特に別途なにかライセンスなどが必要でもないので手軽に使える機能なのですが、
私自身あまり気にしていなかった機能だったので、自分での整理も含め使い方を説明したいと思います。
1. ミラーリングセッションを作成し、キャプチャしたいインターフェースをSource Interfaceとして指定します。
また、ミラーリングの宛先をCPUにして、ミラーリングセッションを有効化します。
6300# configure
6300(config)# mirror session 1
6300(config-mirror-1)# source interface 1/1/24 both
6300(config-mirror-1)# destination cpu
6300(config-mirror-1)# enable
6300(config-mirror-1)# exit
6300(config)# exit
2. diagnosticsを実行してDiagユーティリティであるTsharkへのアクセスをできるようにします。
6300# diagnostics
3. Tsharkでのキャプチャを開始します。終わるときはCtrl + Cを実行します。
6300# diag utilities tshark file
Inspecting traffic mirrored to the CPU until Ctrl-C is entered.
^CEnding traffic inspection.
4. ファイルをtftpでPCに転送します。
6300# copy tshark-pcap tftp://192.168.1.100/6300.pcap vrf default
% Total % Received % Xferd Average Speed Time Time Time Current
Dload Upload Total Spent Left Speed
100 7524 0 0 100 7524 0 67783 --:--:-- --:--:-- --:--:-- 67783
100 7524 0 0 100 7524 0 67783 --:--:-- --:--:-- --:--:-- 67783
Copied successfully.
キャプチャファイルは32MBまでは追記で記録されますので、削除したい場合はdelete-fileオプションで対応できます。
6300# diag utilities tshark delete-file
Capture file has been deleted.