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[Switch] Hitless VSF ISSU の紹介

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  • 1.  [Switch] Hitless VSF ISSU の紹介

    EMPLOYEE
    Posted Jan 27, 2024 12:30 PM

    Aruba CX スイッチでは OS である AOS-CX のバージョンアップごとに多くの機能追加や改善を行っており、
    直近では LSR (Long Support Release) である10.13 がリリースされています。
    10.13における機能追加は下記の投稿を参照いただければと思いますが、その中で今回は 10.13でサポートされた Hitless VSF ISSU をご紹介いたします。

    AOS-CX 10.13 Software Release: Enterprise Switching Deep Technical Collaterals

    VSF(Virtual Switching Framework) は Aruba CX 6300スイッチ、6200スイッチでサポートされているスタック技術となりますが、
    Hitless VSF ISSU は Aruba CX 6300 でサポートされており、OS のアップグレード中で発生するダウンタイムをなくし、
    アップグレード中も全てのメンバーポートがアップとなり、トラフィックの転送を継続する機能です。

    • Aruba CX 6300 VSF スタック構成で利用可能
    • 同じメジャーバージョン内における新しいバージョンへのアップグレードに対応 (例えば 10.13.0005 から 10.13.0010 へ)
    • Aruba CX 6200 VSF スタック構成は未サポート
    • メジャーバージョンアップ、ダウングレードは未サポート
    VSF 構成と各メンバーの役割例

    Hitless VSF ISSU はざっくりとですが、下記ようなの流れで行います。

    1. OS ファイルのダウンロードと事前確認
      • 現在動作している OS バージョンは、スイッチの起動用に指定している OS 格納領域にあるかを確認.。(例 Primary)
      • バージョンアップ先の OS ファイルはもう一つの OS 格納領域 (例 Secondary )へコピーする。
      • issu update-software validate や show issu validation コマンドで ISSU が可能かのチェックを行う。
        など (必要に応じてロールバックタイマーも設定可能)
    2. ISSUを実行する (issu update-software コマンド) と Standby と Member スイッチにおいて再起動されることなく新しい OS がインストールされる。
    3. 2が終わると ISSU が完了するまでの間、設定の変更などができなくなる。
    4. Standby と Member スイッチの Line Card (LC) サービスが再起動なしでアップグレードされる。
    5. Conductor と Standby 間でスイッチオーバーが行われ、Standby が Conductor になる。
    6. 旧Conductor がアップグレードされ、Standby として VSFスタックに加わる。

    詳細の説明やデモは下記の YouTube で動画解説されていますので、ご参照ください。( YouTube の機能で日本語字幕を表示するのが良いかと思います)

    AOS-CX 10.13 Release Update: Aruba CX Hitless VSF ISSU

    従来スタックではアップグレード時に、全体の再起動が必要でしたが、この Hitless VSF ISSU でより可用性を高めることができますので、ぜひご活用ください。