新年明けましておめでとうございます。
2023年も新しい情報、お役に立つ情報をたくさんお届けしていきたいと思います。
まだここでもお伝えできませんが、今年も新しいトピックが既に控えていますので、楽しみにお待ち下さい。
新年一つめの投稿は、AirheadsらしくWi-Fiで、2023年から爆発的に広がっていくだろうWi-Fi 6E 6GHz Wi-Fi について書こうと思います。
こちらのIntelさん調べだと、2022年Q3時点で1000種類以上のWi-Fi 6E対応デバイスが世に出てきているようです。
1999年に11aが誕生し、Wi-Fi の活用が一般的になり、それから10年後の2009年、11nのMIMOとChannel Bondingでスループットが激増し、
Wi-Fi がプライマリネットワークとしても活用されるようになってきました。
それから10年ちょっとで6E 6GHz が誕生し、干渉が少なく、さらに広い周波数帯を利用できることから、
これからはクリティカルなネットワークでのWi-Fi活用も増えてくることになると思います。
Arubaは、以下の３種類のWi-Fi 6E対応製品をリリースしています。
Peak Combined Datarate（APトータルの最大データレート）をみていただくと、どのAPも3Gbpsを十分超えているので、
APのアップリンクも2.5GEや5GE対応のPoEスイッチの検討も必要になってきます。
それぞれの製品の詳細はこちらのホームページで比較、データシートを公開していますので、そちらをご参照下さい。
Arubaの6GHz設定
Wi-Fi 6E を使うにあたって特殊な設定は不要です。
ただ、6GHz Wi-Fi は各国によって認可状況が異なることもあり、デフォルトで無効になっています。
今回は6GHzを有効にする設定をご紹介しようと思います。
コントローラ型（MCR含む）
Virtual AP Profile で "Allow 6GHz band" を有効にします。
CLIでは以下のような設定になります。
(config) #wlan virtual-ap 6g-ssid
(Virtual AP profile "6g-ssid") #allowed-band-6ghz
Instant AP (IAP)
SSIDの設定で、基本 > 詳細オプションを表示 をクリックし、"RF band 6GHz" を有効にします。
Aruba Central
SSIDの設定で、一般 > その他 > 周波数帯 で6GHzを選択します。
AP-615 Flexible Dual Radio の設定
AP-615 だけちょっと特殊なので追加設定が必要です。
AP-615 は2つのRadioしか持っていないため、2.4, 5, 6 GHz から2つを選ぶ設定が必要になります。
その分、サイズも小さく消費電力も少ないので、
2.4GHz はもういらない、といったユーザには最適でお勧めです。
コントローラ型（MCR含む）
AP Group > AP System Profile > General の Flex Dual Band Mode で設定します。
6GHz を使いたい場合は6GHz と 2.4/5GHz のどちらかを選択します。
CLIの場合は以下のようになります。
(config) #ap system-profile 615-6g
(AP system profile "615-6g") #flex-dual ?
2.4GHz-and-6GHz radio0 work on 2.4GHz, radio1 work on 6GHz
5GHz-and-2.4GHz radio0 work on 5GHz, radio1 work on 2.4GHz
5GHz-and-6GHz radio0 work on 5GHz, radio1 work on 6GHz
Instant AP (IAP)
アクセスポイント > ラジオ > Flexible Dual Band で設定します。
Aruba Central
デバイスレベルの設定画面で、アクセスポイントタブからアクセスポイントを選択、編集アイコンをクリックし、
ラジオ > フレキシブルデュアル で利用したい設定を選択します。
最後に注意点が一つ。
WiFi6Eでは、WPA3の適用が必須要件となります。
ArubaのAPは、6GHz帯を利用する場合、
SSIDにWPA2などWPA3以外の暗号化方式を適用すると電波が出ない仕様となっておりますので、
必ず6GHz帯にはWPA3を適用ください。
これでAP-6xx さえあればWi-Fi 6E, 6GHz の安定、高スループットWi-Fiをご利用いただく事が可能です。
端末もIntel PC、Androidデバイスを中心に対応製品が出てきているので、
是非、6Eの快適なWi-Fiをご活用下さい。
本年も Airheads Community を宜しくお願い致します。
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Keita Shimono,
Aruba Japan SE Manager & Airheads Leader
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