CentralのAlertは、Emailで送信するか、Webhookで外部に送ることができます。
メールでもいいですが、Slackのようなコラボレーションツールの方が、チームで共有するには便利です。
残念ながら、Centralから直接Slackへ送るとうまく動かないので、CentralとSlackの間に中継サーバを構築する必要があります。
ここでは、その方法の一例を紹介します。
Node-RED
Node-REDはブラウザベースで簡単にプログラミングっぽいことができるオープンソースソフトウェアです。名前の通り、Node.jsベースなのでNode.jsが動く環境ならどこでも動きます。詳しくはググって下さい。
今回は、Central, Slackと連携する必要があるので、AWSのUbuntu上で動作させています。1年の無料枠でも動くので興味があればお試し下さい。
AWS UbuntuでNode-REDを動作させる方法はここを見ればわかります。
https://nodered.org/docs/platforms/aws
npmがデフォルトではインストールされていないので、以下のコマンドだけ足りなかったぐらいです。
sudo apt install npm
Node-REDの設定
Node-REDでは、人が作成したFlow(プログラムの塊みたいなもの)をコピペするだけで簡単に使うことができます。
以下のFlowをコピーして使って下さい。
[{"id":"45061c23.012374","type":"http in","z":"3cd249b9.0b28e6","name":"","url":"/webhook","method":"post","upload":false,"swaggerDoc":"","x":160,"y":100,"wires":[["168f5a15.982aa6"]]},{"id":"8cb4dbeb.34b038","type":"function","z":"3cd249b9.0b28e6","name":"Set Messages","func":"text1 = \"Alert Type : \" + msg.payload.alert_type + \"\
\"
text2 = \"Description : \" + msg.payload.description + \"\
\"
text3 = \"Severity : \" + msg.payload.severity + \"\
\"
text = text1 + text2 + text3
msg.payload = {
\"text\" : text
}
return msg;","outputs":1,"noerr":0,"x":520,"y":100,"wires":[["e6c9b8c0.6e1c68"]]},{"id":"168f5a15.982aa6","type":"function","z":"3cd249b9.0b28e6","name":"Set Values","func":"msg.url = \"https://hooks.slack.com/services/XXXXX\"
msg.headers = {
\"Content-type\": \"application/json\"
}
return msg;","outputs":1,"noerr":0,"x":330,"y":100,"wires":[["8cb4dbeb.34b038"]]},{"id":"e6c9b8c0.6e1c68","type":"http request","z":"3cd249b9.0b28e6","name":"","method":"POST","ret":"txt","url":"","tls":"","x":710,"y":100,"wires":[["d08e7041.c146a"]]},{"id":"d08e7041.c146a","type":"http response","z":"3cd249b9.0b28e6","name":"","statusCode":"","headers":{},"x":850,"y":100,"wires":[]}]
貼り付ける方法は、右上のボタンをクリック、読み込み > クリップボードから行うことができます。

読み込んだら、"Set Values" の中身を編集します。
msg.url = "https://hooks.slack.com/services/XXXXX"
msg.headers = {
"Content-type": "application/json"
}
return msg;
上記のmsg.urlにセットしているURLをご自身のSlackのIncoming Webhook のURLに変更します。
必要な設定はこれだけです。
Slackに送るメッセージの中身を編集したいときは、"Set Messages"を編集して下さい。
実際にCentralのWebhookで送られてくるMessageの中身を確認したい時は、Debugを有効にしてみて下さい。DebugもGUIで簡単にできるのがNode-REDの面白いところです。

SlackのIncoming Webhookの設定
順番が前後しましたが、Node-REDに設定するためのSlackのIncoming WebhookのURLを取得する必要があります。
方法は、英語ですがこちらをご参照下さい。
自分用のIncomming Webhookを作成して、Webhook用のURLを取得するだけです。
CentralのWebhook設定
メンテナンス > API Gateway > Webhook で新しくWebhookを作成して下さい。
URLsの部分に、Node-RED (AWS)のアドレスを入力します。
Node-REDは1880ポートを使っているので、必ず<AWSのアドレス>:1880になります。
/webhookは、Flowをコピペでそのまま使うと同じで構いません。

APIを使って動作確認
動作確認のために、実際のAlertを待つのは面倒です。
APIのWebhookの項目で、"Test for webhook notification"というのがあるので、こちらで擬似的にAlertをWebhookで送信することが可能です。widはWebhookのListをAPIで取得して確認して下さい。
https://api-ap.central.arubanetworks.com/swagger/central/#!/Webhooks/api_dispatcher_external_api_test_webhook
Node-REDにも簡単にまとめてますので、英語でよければこちらもご覧ください。
https://flows.nodered.org/flow/2ac880bd2ea7b2831e9e52eff2b9b40f
サクッと試せる環境を目的にしてるだけなので、
実運用時にはNode-REDのURLをhttpsにする必要などもありますので、その辺りは自己責任でお願いします!