最近、お客様からこんな質問を頂くことが増えました。
<お客様>
現在、AP315シリーズを導入しており、IAPクラスタ構成で運用しています。
無線LANエリアの拡大に伴うAPの増設を計画しており、
AP515シリーズをAP315のIAPクラスタに入れて稼働させたいのですが出来ますか?
APを増設するなら、新しい型番のAPを導入したいと思う方も多いかと思います。
柔軟な構成が組めるのもArubaならではのメリットですね。
回答としては、
<Aruba回答>
IAPは、機種が異なるAPでも同一のクラスタで構成が可能です。
もちろん、AP315とAP515を同じIAPクラスタで構成することも可能です。
AP315とAP515は同一バージョンで構成する必要があります。
但し、以下の点にご注意ください!
■注意点1
APには機種毎にソフトウェアのサポートバージョンがあります
例えば、AP315をv8.2.0.0のバージョンでIAPクラスタを運用されている環境に
AP515を追加したい場合、そのままではAP515を追加することが出来ません。
理由は、AP毎にソフトウェアのサポートバージョンが存在するためです。
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ソフトウェアのサポートバージョンは、
Aruba製品カタログの「Arubaアクセスポイント製品一覧」もしくは、
各製品のデータシートに掲載されています。
カタログについては、本日現在の最新版は、2021年 Vol.1.5です。
このカタログの39ページ〜41ページあたりにサポートバージョンが記載されています。
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カタログを見ると分かりますが、
AP515のサポートバージョンは、v8.4.0.0以上となります。
AP315のIAPクラスタにAP515を追加する場合は、
まずAP315をv8.4.0.0以上のバージョンへ変更し、
その後にAP515をクラスタに組み込む必要があります。
■注意点2
IAPがインターネットに接続出来ない環境の場合、
かつ新規で組み込むAPが既存のIAPクラスタと異なる機種の場合、
手動でバージョンを合わせる必要があります。
上記の例だと、インターネットへ接続出来ない場合は、
事前にAP515をAP315のバージョンへ合わせてからIAPクラスタへ組み込む必要があります。
なお、IAPがインターネットへ接続が可能な場合は、
自動的に既存IAPクラスタと同じバージョンのファームウェアをダウンロードします。
上記の例だと、AP515のファームウェアを自動的にインターネット上よりダウンロードされ、
バージョン変更が行われます。
異なる機種をIAPクラスタ内で構成される場合は、
これらの点にご注意頂けますようお願い致します。
また、IAPのみならず、コントローラOSも同様にAPの機種毎にサポートバージョンが存在します。
こちらも合わせてご注意ください。
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SATOSHI SUZUKI
Aruba Japan Presales Consultant
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