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[WLAN] RAPの初期設定

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  • 1.  [WLAN] RAPの初期設定

    EMPLOYEE
    Posted Mar 24, 2020 02:31 AM

    Remote AP (RAP) の設定方法は大きく2つあります。

     

    1. CAPをRAPに変換する
    2. 初期設定でAPをRAPとして設定する

    #1の方法はとても簡単なので、そちらをまずご紹介します。

     

    CAP→RAPへの変換

    1. Inner IP (IPSec Tunnel) 用のPool設定

    Configuration > Services > VPN > General VPN でAddress Poolを追加します。Pool name は任意で構いません。PoolのIP Rangeも他と重複していなければ実IPでなくて構いません。

    Screen Shot 2020-03-24 at 15.02.36.png

    2. RAP用のAP Groupを作成

    RAP専用にAP Groupが必須ではありませんが、分けた方が後々設定変更する場合に便利だと思います。

    Configuration > AP Groups でAP Groupは追加できます。

    Screen Shot 2020-03-24 at 15.06.49.png

    3. CAPをRAPに変換

    APのProvisioningでCAPをRAPに変換します。

    Configuration > Access Points > Campus APs で変換したいAPを選択し、Provisionをクリックします。

    Screen Shot 2020-03-24 at 15.09.06.png

    Provisioning画面で、先ほど作成したAP Groupを選択、Deploymentを"Remote"、Authentication Methodを"Certificate"を選択し、Submitします。

    Screen Shot 2020-03-24 at 15.10.15.png

    以上で変換作業完了し、APが再起動します。

    RAPは、Whitelist RAP DatabaseにRAPのMACアドレスを登録することで、RAP内蔵の証明書をす買ったIPSec接続を許可します。GUIで変換した時は、このDatabaseへの追加は自動的に行われています。

    Whitelistの確認、追加は

    Configuration > Access Points > Whitelist > Remote AP Whitelist

    で確認できます。

    Screen Shot 2020-03-24 at 15.14.55.png

     

    再起動後、APのステータスを確認すると、Remote APとして接続していることが確認できます。

    Screen Shot 2020-03-24 at 15.16.49.png

     

    次に、初期設定でAPをRAPとして設定する方法を紹介します。

    初期設定でAPをRAPとして設定

    ほとんどの設定は、CAPをRAPに変換する手順と同じです。

    違う点は以下の2点です。

     

    ・Whitelist DatabaseにRAPを追加

    ・APをRAPとして設定

     

    1点目は上記で記載したWhitelist Databaseの確認、追加ページでRAPのMACアドレスを追加するだけです。

    Screen Shot 2020-03-24 at 15.14.55.png

    2点目は、APのコンソールにアクセスし、apbootコマンドで設定します。

    この時、APがInstant APの場合は、先にInstant APをCampus AP (CAP) にする必要があります。IAPからCAPへの変換はこちらをご参照ください。

     

    APにコンソールアクセスし、起動後しばらくしてEnterをクリックすると、apbootモードに入って、APの初期設定が可能です。

    APのIPアドレスをDHCPで配布する場合は、スタティックIPの設定は不要です。RAPに変換するのに重要な設定は以下の1つだけです。

    "setenv remote_ap 1"

     

    Hit <Enter> to stop autoboot:  0
    apboot> purgeenv <<< 設定の初期化
    Erasing flash...Writing to flash..................done
    apboot> setenv master 10.215.205.254 <<< コントローラのIPアドレス
    apboot> setenv serverip 10.215.205.254 <<< コントローラのIPアドレス
    apboot> setenv ipaddr 10.1.1.10 <<< APのIPアドレスを手動設定する
    apboot> setenv netmask 255.255.255.0 <<< APのネットマスク
    apboot> setenv gatewayip 10.1.1.254 <<< APのデフォルトゲートウェイ
    apboot> setenv remote_ap 1 <<< APをRAPとして起動するためのフラグ設定
    apboot> saveenv
    Saving Environment to Flash...
    Erasing flash...Writing to flash..................done
    apboot> boot <<< APを起動

     

    起動すると、RAPとしてAPが起動してきます。

    以上でRAPへの変換設定は完了です。

    Virtual-APの設定は通常のCAPと同じなので、RAPのAP Groupに必要なVirtual-APを割り当てて下さい。



  • 2.  RE: [WLAN] RAPの初期設定

    EMPLOYEE
    Posted Jul 21, 2023 01:50 AM

    上記解説は、Hardwareのコントローラ前提での記載となっていたので、仮想コントローラ(VMC)だと動かないというご指摘を受けました。ご指摘頂いた方はありがとうございます!

    VMCの場合は、TPMが無いので、APにプリインストールしているCertificationでIPSec接続することができません。
    PSK方式の設定をするか、Certベースの場合は、APのProvisioning時にTrust Anchor を Self-Signedに設定頂くことで対応可能です。


    apbootで設定する時は、

    apboot> setenv trustanchor self-signed
    と設定して下さい。


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    Keita Shimono,
    Aruba Japan SE Manager & Airheads Leader
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